探偵の張り込みは決して楽なものではありません。
そこで、張り込みがいかに大変なのか紹介させて頂きます。
冬の張り込みは地獄
探偵になって初めて「この仕事を辞めたい」と思ったのは、真冬の張り込みです。
それに集中力だけには自信もあったので、対象者を逃すことなく、ただ一点を監視し続ける作業もそれほど苦になりません。
そんな私でも初めて経験した真冬の張り込みには耐えきれなかったのには、次の理由が大きく関係しています。
車のエンジンを切る
閑静な住宅街では張り込み中のエンジン音が周囲に聞こえてしまうので、エンジンを切る必要があります。
外は氷点下でも場所でもエンジンを切って張り込みをしないといけません。
エンジンを切った状態での、長時間の張り込みの寒さは尋常ではありません。
ホッカイロを使う
エンジンを切った社内の温度はみるみる内に低下していきます。
ヒーターを使おうにもバッテリー切れが怖いですし、ガスヒーターなんて車の中で使おうものなら、張り込みをしながら意識を失ってしまいます。
そこで張り込みをする前にホッカイロを使うこともあります。
冬の外仕事ではホッカイロを身に着けると、確かに暖かい。
特に靴に仕込んだホッカイロは冷え切った体を十分に温めてくるので「これなら張り込みも乗り切れる!」と思ったのですが、残念ながら、そう上手くは行きません。
カイロ1つで乗り切れる程、暖房無しの真冬の寒さは甘いものじゃありません。
この様に、探偵の冬の張り込みは決して楽なものばかりではありません。
ですが、やはり張り込みが好きなのは、そういう厳しさの中でもやりがいを感じているからでしょう。
大変な思いをしながらも、そう考えている探偵は多いと思います。